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ネットで「話題!」は本当に「話題!」か ~隠されるデジタルデバイド~

04/10/2014


 

インターネットの普及やグローバリゼーション、情報化社会……

「現代」という時代の特徴は、大学の授業などでなんとなく把握してきたつもりですが、

いまいち実感の湧かない部分もあります。

 

とりあえず、これからの時代にネットは欠かせないんだな!という考えのもと、

先日、その名も「ウェブスキル」という授業でウェブの世界に入門してきました。

専門用語が飛び交い、今まで知らなかった情報で溢れかえる授業中、

頭に浮かんだのは、少し前に言われていた「デジタルデバイド」という言葉でした…

 

インターネットのド素人がこれからのデジタルデバイドについて考えます。

 

「デジタルデバイド」とは…?

 

「デジタルデバイド」は2000年代初めに話題となった言葉で、

当時普及が進んでいたパソコンやインターネットを使えるかどうかで生まれる格差を指していました。 

 

パソコンやインターネットなどの情報技術(IT)を

使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる、待遇や貧富、機会の格差。

個人間の格差の他に、国家間、地域間の格差を指す場合もある。

若者や高学歴者、高所得者などが情報技術を活用してますます高収入や雇用を手にする一方、

コンピュータを使いこなせない高齢者や貧困のため情報機器を入手できない人々は、

より一層困難な状況に追い込まれる。

いわば、情報技術が社会的な格差を拡大、

固定化する現象がデジタルデバイドである。(中略)

デジタルデバイドは、もともと貧富や機会の差が激しかったアメリカで問題となった現象で、

2000年夏の沖縄サミットでは議題として取り上げられるなど、

地球規模の新たな問題として注目されている。

-IT用語辞典 e-Words より抜粋

 

 

しかしながら、中学や高校でもパソコンの授業が行われたり、

SNSが普及したりしたことで、デジタル機器を使いこなせる人と使いこなせない人

という格差は段々と埋まってきて、現在では話題になることの少ない言葉です。

 

では、なぜ今、ウェブスキルの授業でこの言葉が私の脳裏に浮かんだのか…

大雑把に言えば、ウェブに詳しい人達の会話について行けず、

ウェブを「使いこなせる人」と「使いこなせない人」の格差を感じたのでした。

 

つまり、デジタル機器の所有や使用に関して格差のなくなってきた現在、

その一歩先、デジタル機器の「利用法」に格差を感じたのです。

持っている機器はみな同じなので、見た目には分かりにくいですが、

その差は確実に開いているのではないでしょうか。

 

こんなことを“ウェブ”マガジン上で書いたら、

「お前のネットを使う能力が低過ぎるだけだろ…」とツッコまれそうですが…

 

 

 

ネットで「話題!」は本当に「話題!」か…?

 

 

総務省の情報通信白書によれば、2003年64%だったインターネットの人口普及率も

2014年現在82.8%になりました。(注1)

しかし、それでも日本人の2割はインターネットを利用していないわけです。

(そういえば、自分の祖父母は携帯もパソコンも持っていません…)

例えば、その中でtwitterを利用している人は…と考えてゆくと、

ウェブ上にある1つのメディアの普及率は一体どれくらいになるのでしょうか。

 

情報収集のツールとしてtwitterを利用し始めて感じたのは、

タイムライン上で何度も見かける情報があると、

それが話題の情報・当たり前の情報だという認識が

無意識のうちに根付いているということです。

 

先月は、朝日新聞に関する情報がtwitterを賑わせていました。

翌日に、掲載を見合わせていた記事が載るらしい!という日のこと、

その情報でいっぱいのタイムラインを眺めながら、

何気なく母に話しかけました。

 

私「明日の新聞に載るやつ、どんな内容なんだろうねー。」

母「???」

私「え、今めっちゃ話題になってるじゃん!」

母「…どこで?」

私「…!」

 

ここまでで、ようやく気づきました。

母はインターネットをほとんど利用せず、新聞やテレビからしか情報を得ていません。

私は、自分のタイムライン上の盛り上がりを無意識のうちに、

今の世間の盛り上がりと勘違いしていたのです。

きっと、母の脳内は授業中の私と同じだったでしょう。

(そんな話知らないよ!どこで知ったの?!)

 

 

 

It’s a small world.

 

 

ところで、twitterの正確な人口は現在どれくらいなのでしょう?

日本人のアクティブユーザーは2070万人(注2)という統計結果もありますが、

ここには複数のアカウントを持つユーザーもカウントされていると考えられます。

Botもカウントされているのでしょうか…?

そう考えると、日本の人口に占めるtwitter人口の少なさに驚きますし、

Facebookなど他のメディアでも同様のことが言えそうです。

 

ネットで情報収集をしていると、

広い世界を悠々と泳ぎまわって見聞を広めているような気持ちになりますが、

実際には、広い世界には小さな世界が無数に存在していて、

その中のいくつかに首を突っ込んでいるという認識の方が現状に近いのかもしれません。

私にとっての当たり前が隣の人にとっては初耳だった!ということが起こりやすくなっている気がします。

 

授業でも「daily me, delete you 」 という言葉が出てきました。

ネットという広い世界で、自分の好きな情報が選択できる時代。

自分と様々な情報を共有していると思っている親しい人との間でも、

知らないうちに常識の溝は深まっているかもしれません。

 

 

 

これからの情報格差

 

 

最初にも述べたように、デジタル機器を持っている者と持っていない者による格差の時代は終わりを迎え、

これからは、デジタル機器を使いこなす者と使いこなせない者の格差の時代になるのでしょう。

持っているか持っていないかは一目で分かりやすい違いでしたが、

使いこなせているか使いこなせていないかについては違いが分かりにくいため、

問題として提起されにくいかもしれません。

 

みんなが新聞とテレビという同じ情報源を共有していた時代から、

メディアの多様化によってそれぞれの情報源が異なる時代へという変化は、

問題ごとの理解の深さや、問題の存在を認識しているか否かという点において、

より大きな格差を生んでいます。

 

このような変化の中で、

自分の常識に依ったままでいると、

「何も知らないやつだ」と対立してしまうこともあるかもしれません。

ネットでの炎上などを見かけると、

これからのデジタルデバイドが無用な争いを生むことになったりするのではないだろうか…

と心配な気持ちにもなります。

自分にとっての常識は自分が選んだ情報源における常識に過ぎない

という意識を忘れないことがこれから重要になっていくのではないでしょうか。

 

 

 

あとがき

 

 

今回、ウェブの世界を覗いみて、

こんなに広くて速い世界、自分にはついていけない……というのが

今さらウェブの世界に入門を試みた者の正直な感想です。

(デジタルデバイドは加速していきそうです…)

だからこそ、そんな世界について楽しそうに語る先生、先輩、同輩の姿は印象的でした。

 

自分とは違う世界の人に出会った時、

相手の世界を知りたい!と思える余裕のある人でありたいと改めて思いました。

 

 

(今回は、ただの感想になってしまい、授業で学んだことにはまったく触れられていないので、

またの機会に、この授業で知ったこと、考えたことを記事にできればと思います。)

 

 

 

リファレンス

 

デジタルデバイドとは

http://e-words.jp/w/E38387E382B8E382BFE383ABE38387E38390E382A4E38389.html

(注1)平成26年度版情報通信白書 第2部第3節(2)インターネットの利用状況 より

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc253120.html

(注2)日本の主要なSNSのアクティブユーザー数を調べてみた より

http://www.hivelocity.co.jp/blog/27329

 

(ライター:シムラ アイキャッチ:ソーシャルメディア

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