31/12/2014
湯浅です。2014年最後のgotamag担当に恐縮しかございません。
さて、2014年も締めの総決算ということで映画、音楽の記憶に残ったものをメガミックスしようと思います。
普通でしたら、ランキング形式でご紹介したいところですが、ランキングできるほどの本数も鑑賞できていないので、ベスト群ということで、2本あげてみます。
「あなたは本当にジョーダン・ベルフォードを笑えますか?」
「ジョーダン・ベルフォード」という実物の男をレオナルド・ディカプリオが怪演した作品。
今年上旬の圧倒的かつ刺激的な1本でした。
ポイントを押さえると「マシュー・マコノヒーのチェスト・ビート」「ジョーダン・ベルフォードを演じたディカプリオの破天荒演技」この2点が見所となっています。(かなり極視的)
「チェスト・ビート」はホンの数十秒の出来事でしかないのですが、どれだけこのシーンの真似をしたことかという程に印象的なシーンでした。個人的にマシュー・マコノヒーの低音な声にも惹かれました。
「ディカプリオの破天荒演技」、こちらは特に「Lemmon714」というドラッグを使用した際のシーンが最高でした。あそこまで壊れた人の演技をこなしたディカプリオ、本当に称賛したいと思います。
それよりもなによりもこの映画の肝は「あなたはジョーダン・ベルフォードを笑えるのか?」ということにあったと思います。ジョーダン・ベルフォードは詐欺行為によって投獄され、出所した後は講演会などによって生活を営んでいました。詐欺を行い、多くの人を騙したという事実は周知なはずなのに、以前と変わらない「言葉の巧みさ」によって彼の生活は成り立っています。そんなジョーダン・ベルフォードの術中にはまってしまっているのは、我々鑑賞者なのかもしれません。我々は彼を笑い飛ばせる立場にいるのかと考えるとゾッと怖くなりました。
男性コーラスに惹かれ、歌いたくなる。
(出典:JERSEY BOYS)
フランキー・ヴァリとザ・フォーシーズンの生い立ちを描いた作品。
映画音楽といえば、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』の肝はグルーヴである!ということでgotamagでも扱いました。確かに、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの音楽は素晴らしかったです。しかし、それよりもサウンドトラックを聴き込んだ作品が本作「ジャージー・ボーイズ」でした。
作品のトレイラーにも「It all started with a sound」とあるように、フランキー・ヴァリとザ・フォーシーズンの生い立ちを描くストーリーの上にあてはめられていく音楽がよりストーリーを強く補強していったというのが印象深い作品でした。特に「Can’t Take My Eyes of You」の置き所が素晴らしかったです。多くの困難があり、その中でフランキー・ヴァリ復活として曲が誕生し、大勢の人の前で演奏するという一連の流れは思わずクリント・イーストウッド監督うまいな!。ブロードウェイで既にジャージー・ボーイズの主演を務めていたジョン・ロイド・ヤングの演技もとても素晴らしく没頭してしまいました。ミュージカルの栄誉ある賞であるトニー賞を受賞しているので、当然といえば当然なのでしょうが。
gotamagで何度か触れていますが、僕は高校時代合唱部でした。
そんな過去のためか、アカペラかつ男声コーラスで演奏が素晴らしいとなると必然的に好きな要素が集まり、最高の1作として評価してしまうことにもなるのでしょう。さらに、鑑賞しているだけで歌いたい欲がふつふつと湧いてきます。ぜひ僕の気持ちの一片を皆さんにご理解いただき、共有するためにもご覧下さい。
そんな最高な作品のサウンドトラックがこちら
アルバムを紹介するところですが、今年は本当にアルバムCDを買わなくなりました。
理由は金銭的な面もありますし、端的にCDを買ってまで聴きたいと思う音源にあまり出会えなかったということもあります。そんななかでも音楽は聴いていました。
福岡在住のDJ。留学経験から海外のアーティストとも交友があります。
2014年は彼のMixに本当にお世話になりました。特に2つの面で。
1つ目は新しい音楽に出会うことができたということ。
2つ目は新ジャンルの開拓につながったこと。
以上の2点でした。
1点目の新しい音楽に出会うということをサボっていた僕にとって彼のMixはとても親切なものでした。彼のMixを通じて2014年の音楽トークをしていたシーンが思い出されます。
2点目の新ジャンル開拓です。ヒップホップの中でもジャズやファンクを基盤にしたサンプリング音源が個人的な好みでした。Electronic Dance Music(EDM)寄りの音楽は音の好みの問題で毛嫌いするところもあったのですが、彼のMixに出会ってから「トラップ」など新ジャンルに入ることが出来ました。さらには、前述したEDM系の音にもかなり耳が対応できるようになりました。おそらく2015年も彼の音源にはお世話になること間違いなしですね。
星野源7th両A面シングル収録
最初は(筆者に似ていると言われるw)ハマ・オカモトを見るためにその回を見ていたのですが、「星野源っていう人面白いな」と思い、最新作を手にしてみました。
僕がヒップホップに出会ったきっかけもテレビで宇多丸をみて、彼の所属するRhymesterのアルバムを聴き始めたという経緯でした。つまり、アーティストのひととなりを知ってから、音楽に入るというフローが僕の中にはあります。これが見事にハマったパターンでした。
星野源はポップスだと思っていましたが、Crazy Crazyの音の鳴り、ポップスじゃない!とびっくり。PVを見てもらうとわかるのですが、構成がボーカル、ピアノ、ベース(ハマ・オカモト担当)、ドラムになっています。これらの構成は俗に言うトリオ構成で、プログレッシブ・ロックやジャズの形態です。なおかつ衣装はクレイジーキャッツを思わせます。クレイジーキャッツもジャズバンドとして知られています。(実際にクレイジーキャッツを意識して曲作りをしたそうです。)
これらの要素(特にジャズ)をベースにした本作に「ビビッと」電気が走るように身体と第六感が反応し、今年の1曲として選びました。
その他についてもあーだこーだ言っておきたいところですが、長くなってきたので2014年はこのへんで。
2014年7月14日に始まりましたgotamag。135本の記事をお届けすることができました。
メンバー一同、2015年も変わらず「御託」を並べていきたいと思います。何卒、宜しくお願い致します。
ライター:湯浅
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