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演奏会を楽しむために ~コンサートマナー再考~

11/10/2014

 

 

何かと敷居が高いと思われがちなクラシック音楽。

その要因の1つが、所謂“コンサートマナー”というやつでしょうか。

“マナー”といわれると小難しい印象がありますが、

よく考えてみると、意外と当たり前なことばかり…

 

今回は、そんなクラシック音楽における“コンサートマナー”の中でも、

特に“聴く時の振る舞い”について演奏会の流れと合わせて見ていきましょう。

 

開場(開演30分~1時間前)

開演のベル

奏者入場

チューニング

指揮者入場

開演

(演奏♪)

終演

 

 

 

 

演奏会に行くまで…

 

 

まず、服装に悩むという人もいるようですが、

どんな演奏会でも、所謂「キレイめ」を目指せばまず間違いないでしょう。

特にアマチュアオーケストラの演奏会では、

ジャージなどのよほどラフな洋服を着ない限り、浮くことはありません。

 

せっかく普段行かない場所に行くわけですし、

ちょっとオシャレをして出かけるのもいいと思います。

ただし、チケットが1万円を超えたりする場合には、

用心する必要があるでしょう。

ドレスコードのある場合があるようです。

 

参考画像↓↓

zozotown womab zozotown confirm
zozotownより

 

 

 

いざ、開演!

 

 

奏者が舞台上に揃い、指揮者が入場します。

ここで最初のチェックポイント!

指揮者への拍手が止んだら、静かにしましょう。

指揮者への拍手の後、オーケストラは最初の1音に意識を集中します。

ところが、曲が始まる前の最後のチャンスとばかりに

もぞもぞしたり咳払いをしたりする人がいるのです。

これは、オーケストラ全体のやる気を削ぐような大迷惑……。

想像してください、これから針穴に糸を通そうとしているというのに横から話しかけられるような状態を…

指揮の態勢に入っているにも関わらず、客席がざわついていると

顔をしかめる指揮者もいます。

 

曲中も、なるべく物音は立てないようにしましょう。

ホールはよく響くようにできているので、

咳払い1つでも客席全体に聞こえてしまうことがあります。

今まで、自分が客席や舞台上で気になった物音を挙げてみると…

 

・膝から落ちるパンフレット→居眠りの弊害。寝てしまったのがバレちゃいます。

・いびき→寝るのは100歩譲って仕方ないとして…お静かに。

・咳ばらい(くしゃみ)→せめて音の大きいところまで我慢を…!

・お菓子等開ける音→意外と聞こえます。というか、ホール内は飲食禁止です…

・携帯の着信音→ ダメ、絶対。

・鞄を漁る音→動きと音のダブルで目立ちます

 

個人的に、一番気になるのは咳やくしゃみ。

弾く方が静かな演奏をしている最中にも関わらず、

「家か!」とツッコみたくなる勢いで咳払いやくしゃみをする人が意外といます。

クラシック音楽は、音の強弱や休符も含めて作曲者の表現なので、

無音の時間やかすかな音の響きにも耳を傾けて欲しいものです。

映画を見るときに涙対策としてハンカチを出しておくように、

演奏会では咳・くしゃみ対策としてハンカチを出しておくのはいかがでしょうか。

 

 

 

拍手にまつわるエトセトラ

 

 

ここまででお分かりのように、

ホールやクラシック音楽そのものの特性に注意した上で

普通に音楽を聴いていれば特に問題ないのですが、

いくら真面目に聴いていても、やらかしてしまう可能性が高いのが“拍手”です。

 

先月、交響曲についてご紹介しましたが、

クラシック音楽には、一曲の中がいくつかに分かれているものがあります。(交響曲は基本的に4楽章で1曲でしたね)

それらの間での拍手は基本的にNGです。

ご紹介した通り、別々に聴くことができるぐらいですから、

ぼーっと聴いているとまるで曲が終わったかのような雰囲気

を醸し出している場合もあります。

そんな時、曲の間にも関わらず拍手が起こるという事故が起こってしまうわけです…

ここでは、曲の終わりなのか曲の間なのか見分けるポイントを2つご紹介しましょう。

 

☆指揮者が動かない

一番わかりやすいパターン。

次への集中力を切らさないために、指揮者がそのままの態勢を数秒保ってから次の曲を振り始めます。

指揮者が微動だにしない=集中すべき時です。固唾を飲んで見守りましょう。

☆すぐに譜めくりをする奏者がいる

次の楽章と雰囲気を変えたい時は、指揮者も指揮棒を下します。

余計に曲の終わり感が出てしまいますが、本当の終わりとは異なるのが、次に備える奏者達の動きです。

静かに素早く譜面をめくる奏者が見えたら、すぐに次の楽章が控えている証拠です。

 

アマチュアオケでは、演奏曲目に分かりにくい曲があると

「ここ拍手起きちゃうかなー」と少しドキドキしながらそこを迎えます。

拍手を阻止するべく、

みんなで「まだあるぞー!!」感を出そうと頑張っていたりするので、

ぜひ注目してみてください。

あなたの観察眼に救われる奏者がいます。

どうしても間違えないか不安な場合は、

曲が終わって指揮者がこちらに向いてからの拍手でも全く問題ないと思います。

 

また、曲間だけでなく曲の終わりにも注目です。

最後の1音が消えたと同時に拍手が始める人がいますが、

音が消えた時ではなく、指揮者が緊張を解いた時が曲の終わりです。

最後の1小節が休符という曲もあるぐらいです。

あまりに早く拍手が始まってしまうと、

作曲者がホールに響かせようとした余韻がかき消されてしまいます。

 

 

 

おわりに

 

 

いかがでしょうか。

なんだか、映画館にある「上映中のおしゃべりはやめましょう」の

拡大版のような感じになってしまいました。

要するに、大勢の人と同じ空間で何かを鑑賞する時には何が必要か?

ということをちょっと想像するだけで良いわけです。

最近、観客としてホールに行くと、

オーケストラによる生の音楽を楽しみに来ている人よりも、

見ていて、演奏会へ足を運ぶことに意味があると思っているのでは?と感じる人が目につくことがあります。

(音楽を楽しみに来ている人は静かな曲で咳払いしたり鞄をごそごそしたりしないと思うのです…)

 

ライブやフェスのように騒げるわけではありませんが、

無音の時間さえも音楽として静かに耳を傾ける

という体験も素敵な時間の使い方ではないでしょうか*

 

そういう気持ちで聴いていれば、

わざわざ「マナー」なんて堅苦しい言い方をしなくても

自然と守れるものばかりじゃないか…

と思うのでした。

 

 

 

リファレンス

男性服装参考画像:http://zozo.jp/coordinate/?ts=1&sid=&st=&stid=&cdid=2242371

女性服装参考画像:http://zozo.jp/coordinate/?ts=2&sid=&st=&stid=&cdid=2239366

 

(ライター:シムラ アイキャッチ:wikipedia auience より)

 

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