01/11/2014
オーケストラには、たくさんの楽器がありますが、
それぞれの楽器がどんな音を出しているのか、ご存じの方は少ないのではないでしょうか?
そこで、誰もが知っている有名な曲を、1種類の楽器だけで演奏した動画をご紹介します。
今回は弦楽器編。
本文は読まなくても、動画だけはぜひ見て欲しい!というものを選びました。
弦楽器といえば、まず思い浮かぶのがヴァイオリンです。
オーケストラでもメロディを担当することが多く目立つので、
音色などもイメージしやすいと思います。
見た目も音色も優雅でセレブなイメージのあるヴァイオリンですが、
スーパーマリオとコラボするとこんなことができちゃうみたいです。
奏法次第でこんなに色んな音を出せるのか…!と驚きます。
ヴァイオリンだけでは低い音が出ないので、ゲーム音と相性が良いのかもしれません。
ヴィオラ viola〔伊・英〕 擦弦楽器のひとつ。
ヴァイオリン属の中音域楽器。ヴァイオリンよりやや大きく、音高は5度低い楽器。
(中略)ルネサンスやバロック時代における、すべての擦弦楽器に対するイタリア語の総称。
ヴィオラ・ダ・ガンバ(脚のヴィオラ)とヴィオラ・ダ・ブラッチェ(腕のヴィオラ)の2種に大別された。
―目黒惇編『音楽中事典』音楽之友社P.41
ヴィオラジョークの記事でもご紹介した通り、
メロディではなく、リズムや裏メロディを担当することの多いヴィオラ。
ヴィオラだけで集まるとこんなこともできちゃいます!というわけで、
宇宙戦艦ヤマトです。
音は籠りがちで派手さはないですが、
ヴィオラという楽器の渋さが伝わるのではないでしょうか。
ヴァイオリンよりも4音分低い音が出るので、少しだけ重厚さがプラスされます。
チェロ cello〔英〕 擦弦楽器のひとつ。ヴァイオリン属の低音楽器。
コントラバスとヴィオラの中間音域を受けもつ。
4弦は一般に、低音弦からハート-ニーイに調弦。ヴィオラよりも1オクターヴ下である。
音域は広く4オクターヴ以上。演奏のさいは両ひざのあいだにはさむように支える。
合奏のみならず独奏にも用いられる。
-目黒惇編『音楽中事典』音楽之友社P.242
弦楽器でヴァイオリンとともに有名なチェロ。
低音のイメージがあるかと思いますが、かなり高音まで出すことができます。
同じ音でも、ヴァイオリンとは違ったやわらかい響きです。
他の弦楽器に比べて音域が広いため、チェロだけで演奏しているはずなのに、
奥行きがあります。
チェロだけあればオーケストラの弦楽部分が全てまかなえてしまうのでは……
力強さというより優雅さのあるlet it goです。
コントラバス Kontrabass〔独〕 ヴァイオリン属の最低音楽器。
弦は4本で、低音弦から4度間隔で、ほーとーニートに調弦され、
胴の上端が指板に対してなだらかな傾斜をなし、裏板が平らなど、
ヴィオル属のなごりをとどめている。C弦をもつ5弦の楽器もある。
―目黒惇編『音楽中事典』音楽之友社P.153
吹奏楽やジャズでも見たことがある巨大なフォルム。
「ボンッ」「ズーン」といった、
音程があるようなないような低音のイメージがあるかもしれません。
レア過ぎて、コントラバスだけの演奏を聴いたことのある人は
ほとんどいないのではないでしょうか…笑
コントラバス効果により、
普通のサザエさんの曲にはあるまじきダンディさが光ります。
いかがでしたでしょうか。
楽器それぞれがどんな音を出しているのか聴く機会というのは
なかなかないと思います。
これらの音色が重なり合って、あのオーケストラの響きが出来上がっているのですね…
それにしても、同じ音域であっても、それをヴァイオリンに弾かせるのか、
チェロに弾かせるのか、はたまたヴィオラか…と、
使い分ける作曲家達の頭の中って一体どうなっているのでしょう……神秘です。
来週は木管楽器編をお送りします♪
リファレンス
目黒惇編『音楽中事典』音楽之友社
(ライター:シムラ)
© 2018 gotamag