01/09/2014
gotamagでは頑なに音楽関係の記事のみを書いてきたカガワですが、ここ数週間は音楽のことなどまったく頭にないくらい「あること」に没頭しており、ついに音楽ネタが思いつかなくなってしまいました。
なので、今回は代わりに最近僕がハマりはじめた「登山」について熱い思いをぶちまけさせてください!お願いします!後生だ!
なぜ、超インドア派で運動とは無縁かつIT大好きっ子の僕が山に登るのか。「そこに山があるからだ」という使い古された言い回しをするつもりはなく、興味がない人にとっては登山など「延々と険しい道を登って降りるだけの無意味な苦行」にしか見えないことも分かっています。僕もそう思っていました。今もそう思っているかもしれません。
しかし!登山はただ辛い坂道を登る以外にも様々な楽しみ方があるのです!山に登ることだけが登山じゃねぇ!
というわけで、超インドア派な僕がハマった、いや超インドア派な僕だからこそハマった、登山の魅力を紹介しちゃいます!
超インドア派な僕は、基本的に「調べる」「考える」ことが好き。「考えるよりまず行動」みたいな脳味噌筋肉商社マン的行動力は皆無です。
登山においては、「安全」を確保するための入念な準備こそが最も大事。
「ノリで富士山にサンダルで来ちゃった☆」みたいな人に対する登山家の視線は限りなく冷たいのです。
自分のレベルに合った山はどれか、ルートはどうするか、なにを持っていくべきか、天気はどうか…
考えるべきことはそれこそ山ほどありますが、これを考えているときが実は一番楽しいかもしれません。要は、想像力ですね。
例えば登山情報サイト「ヤマケイオンライン」の「みんなの登山記録」を見て、登ってみたい山やルートを探すのもいいでしょう。登山家たちが残してくれているありがたいブログ記事もたくさんあります。
また、ヤマケイオンラインを運営している「山と渓谷」や、「岳人」「PEAKS」などの登山雑誌を試しに購入するのも手かもしれません。
ただし、入念な準備が大切とはいえ、とりあえず軽い気持ちで登山の楽しさを味わってみるのもやっぱり大切。僕も3000m級の山を雨具も用意せずジーパンで登ったときに初めて山の魅力に気づきました。
皆さんは絶対に真似しないでください。
超インドア派な僕は、もちろんガジェットが大好き。プロフィールにも書いたとおり、一時期は週刊アスキーを毎週立ち読みするというほどのガジェットウォッチャーでした。もちろんiPhone、iPad、Macbook Airは毎日持ち運んでいます。当然ですよね!
「準備期間が楽しい!」とも共通しますが、危険の伴う登山には、命を守るための道具やウェアが必須なのです。この道具選びが本当に楽しい!
登山用の道具やウェアには「防水性」「透湿性」「速乾性」「軽量化」を施すための最先端の技術が詰め込まれており、大抵シーズン毎に「新開発」を謳った製品が登場します。
これ、ガジェットの状況と非常によく似ていませんか?
山では1000m高度が増すと気温が6度下がると言われており、標高が高い山を登るにはレイヤリング(重ね着)という技術が必要です。
つまり、「8月後半に3000m近い山を登るなら、ベースレイヤーは速乾性のある長袖のものを、ミドルレイヤーとして温度調整がしやすいジッパー付きのシャツを用意して、頂上で休むときは身体が冷えるからフリースを持ってくか…」というようなことを延々と考えるのですが、これが僕にとって至福の時間。
「待てよ、Macbook Airを買うならiMacも必要か? いや、Macbook Pro一台にしてサブディスプレイを買い足すべきか…」というのとよく似ていますね。
また、バックパックはテクノロジーの宝庫。
いかに腰に負担をかけず、背中の通気性を確保するか。取り出しやすいポケットはどこにどのように配置するべきか、などが考え抜かれています。
僕が愛用しているThe North FaceのTellusシリーズは接続部分が笛になっていたりして、ガジェット好きにはたまらないギミックのオンパレードですよ!
カガワが愛用しているTellus 45(出典:GOLDWIN WEB STORE)
この「最適解を考えながら登山アイテムを探す」という作業がとにかく病みつきになります。実は、高機能の「靴下」が一番登りを楽にしてくれるアイテムだったりするんですよねぇ。
登山用具ブランドmont-bellのオンラインショップは商品の特徴や使われている技術について丁寧な解説が為されているので、登山用具の勉強には持ってこいです。
僕は最近、暇さえあればこのオンラインショップを覗いています。
うん、山登りは面白いよ。準備だって道具を揃えるのだって、山を登るためにやっているわけだしね。
でも疲れるのは嫌だよね。なにせ超インドア派だからさ。蚊に刺されるし。熊怖いし。筋肉痛になるし。
超インドア派な僕は、当然ご飯を食べるのが大好きなクソデブ野郎。例えばカレーを食べるときはルーとご飯の配分をこれでもかというくらい計算しながら食べ進める、食事に対してストイックな男さ!
僕が初めて山に登ったとき、家庭用の馬鹿でかいコンロと鍋、そしてカップラーメンを背負っていきました。
標高が高いために真夏にもかかわらず肌寒い頂上で、まさに絶景の景色を眺めながら食べるカップラーメンは、本当に格別の味がしたものです…。
また、お湯を沸かして淹れたインスタントコーヒーは、これがいつも家で飲んでいる安っぽいコーヒーの味と同じものなのかと疑うほど、疲れた身体のすみずみまで染みわたったのです…。
もちろん、皆さんは家庭用コンロや鍋を持っていく必要はありません。アウトドアショップに行けばちゃんと携帯用のコンロや鍋が販売されています。
また、お湯でもどすだけで食べられるフリーズドライ食品なども年々味が改良されており、頂上でも美味しい食事ができるようになりました。
山ご飯で定番なのは、マルタイの「棒ラーメン」でしょう。細長いため、ザックに入れてもスペースを取らないところが登山家の支持を得ています。
これがマルタイの棒ラーメンだ!(出典:マルタイ公式ホームページ)
本当に山ご飯は最高。どんな高級レストランよりも忘れられない一食になること間違いなしです。
3つ星レストランで食事したことを自慢する心の貧しいグルメ気取りには、山頂で食べるカップラーメンのほうが美味しいことを教えてあげましょう。
超インドア派な僕は、疲れてもないのに癒やされたい系男子。8時間くらいネットサーフィンやゲームに勤しんだら、近所のスーパー銭湯でひとり打ち上げすることもしばしば。
登山は全身運動。足の筋肉だけでなく、ザックを支える肩や腰まで筋肉痛になります。
その疲れを癒してくれるのが、登山後の温泉!
登山するときは自然が豊かなところに行くわけですから、大抵近くに「温泉スポット」があります。
温泉は、身体が疲れていれば疲れているほど気持ちいいのです。汗だくになった身体をさっぱり洗い流してから、帰路につきましょう。
登山後のビールも格別です!
ただし、登山前の飲酒は脱水症状を起こす可能性があるので控えましょう。
正直に言えば、僕は山を登ることそのものに興味があるわけではありません。
「登山」という行為に付随する様々なアトラクションにハマってしまったのです。
もはや登らなくてもいいんじゃないかとすら思っています。
実際僕はまだ人生で3回しか登山したことがありません。
ぶっちゃけ超アマチュアなのにこんな記事を書いてすみません。
しかし、雑誌やサイトなどを読みこんで、もう10回くらいは登山した気でいますからね。うんちくだけは語れます。なにせゴタクを並べるWebマガジンですからこれ。
でもやっぱり、頂上からの景色や山ご飯、登山後の温泉などは実際に山に登らないと味わえないわけで、もっともっと登山したいなと思っています。
この記事を読んでくださった方で、少しでも登山に興味を持ってくれた人がいれば、是非一緒に登りましょう!頂上で一緒に温かいコーヒーを飲みながら美味しいご飯を食べましょう!
(ライター:カガワ)
※アイキャッチ画像は空木岳山頂にて筆者近影(右側のM字開脚男)
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